■ 相談してこないのは「やる気がない」わけではない
部下が困っているはずなのに相談してこない…。
管理職なら、一度はそんなもどかしさを感じた経験があると思います。
しかし、相談しない背景には、やる気の不足ではなく、遠慮・不安・誤解が隠れていることがほとんどです。
まずは部下が相談を控える理由を見極めることが、関係改善の第一歩になります。
■ 部下が相談できない“3つの理由”
1. 「忙しそうで声をかけにくい」
上司が常にバタバタしているように見えると、部下は「迷惑かな」と感じてしまいます。
特に若手ほど、この“空気読みすぎ問題”が起こりがちです。
2. 「怒られる・否定されるのでは」という不安
過去に強めに指摘された経験があると、心理的なブレーキがかかります。
「できていない自分を見せたくない」という気持ちが相談を遠ざけます。
3. 「何を相談していいかわからない」
悩みが言語化できていない状態では、本人も“相談のテーマ”がつかめていません。
そのため、上司が話を引き出す姿勢が重要です。
■ 心を開いてもらうための“3つの関わり方”
1. こちらから声をかける──相談のハードルを下げる
部下が声をかけるのを待つのではなく、上司から小さな声かけを習慣化することが効果的です。
「最近どう?」
「困ってることない?」
のような短いフレーズで十分。
日常的に話しかけられることで、声をかけやすい雰囲気が生まれます。
2. 否定せず“いったん受け止める”姿勢を見せる
相談してきた瞬間が一番大事です。
ここで強く否定したり、すぐに解決策を押し付けると、部下は「やっぱり相談しなきゃよかった」と感じてしまいます。
まずは、「そう感じたんだね」「なるほど、そこが気になってるんだね」と受容のサインを出すことが、心を開く最短ルートです。
3. 部下の話を“深掘りする質問”で引き出す
相談内容が曖昧な部下には、問いかけが効果的です。
・具体的にどの場面で困った?
・そのときどう感じた?
・理想としてはどうなりたい?
これらの質問で部下の思考が整理され、相談の質が自然と上がります。
■ 心理的安全性は“小さな積み重ね”でつくられる
大げさな施策をしなくても、日々の会話、表情、相づち、声のトーン…。
こうした“小さな行動の積み重ね”が、部下にとっての安心感になります。
相談しやすい上司は、いつも余裕があるわけではありません。
むしろ、忙しくても相手を尊重する姿勢を崩さない人が信頼を勝ち取っています。
■ まとめ|相談しやすい上司は、育成がうまい上司
部下が相談してこない背景には必ず理由があります。
その理由を理解し、日々の声かけ・傾聴・受容を積み重ねれば、自然と部下の心は開いていきます。
そしていつの日か、部下から「ちょっと相談いいですか?」と声をかけられる瞬間が増えてきます。
……ただ、そのタイミングが必ず“こちらの忙しいとき”なのは、上司あるあるですが(笑)



