■ 成果が伸び悩む…その理由は“能力”ではなく“気づき”不足
部下の成果が思うように伸びないと、つい「能力の問題かな?」と考えてしまいます。
しかし実際には、“自分の強みや改善ポイントに気づいていない”ことが原因であるケースが多いものです。
そのため管理職に求められるのは、部下の伸びしろを見つけ、それを言語化してあげる観察力です。
■ 伸びしろは「行動」「表情・態度」「思考」の3視点で見つかる
成果が伸びない部下にも、必ず強みの芽があります。
その芽を見つけるために、管理職が見るべきポイントは次の3つです。
1. 行動(Behavior)──仕事の進め方にヒントがある
部下の行動には、伸びしろにつながる特徴が多く隠れています。
■ 観察ポイント
・丁寧にやりすぎて時間がかかるタイプか?
・スピードはあるが精度が落ちるタイプか?
・優先順位を決めるのが苦手か?
・計画より“とにかく動く”タイプか?
これらを把握することで、部下に合った改善アプローチが見えてきます。
2. 表情・態度(Attitude)──モチベーションの源泉を知る
成果には、メンタル面が大きく影響します。
表情や態度は、気持ちや疲れ、迷いが最も表れやすいサインです。
■ 観察ポイント
・どんな業務なら自然と表情が明るくなるのか
・どのタイミングで視線が下がるか(不安のサイン)
・どの場面で姿勢が前のめりになるか(興味のサイン)
「やる気がない」のではなく、何にモチベーションが湧くかを理解することが重要です。
3. 思考(Thinking)──話す内容が成長方向性を示す
部下の口ぐせや相談内容には、思考の癖が表れています。
■ 観察ポイント
・「どうすればいいですか?」と聞きがちな部下は、判断軸が不足している
・「とりあえずやってみます」は、行動力はあるが計画性が弱い
・「失敗したら怖い」は、安心感を求めているサイン
思考パターンを理解すると、部下の成長ステップを明確に示すことができます。
■ 観察だけで終わらせない──伸びしろを“言語化”して伝える
部下は、自分の強みや改善ポイントを言語化されると、一気に成長スピードが加速します。
■ 伝える際のポイント
・「ここが弱い」ではなく「ここを伸ばすともっと良くなる」
・具体的な行動とセットで伝える
・強み → 課題 → 伸ばし方 の順で伝える
例:
「あなたの丁寧さは大きな強み。だからこそ、最初のラフ案はスピード重視にするともっと成果につながるよ。」
■ 伸びしろは“日常の何気ない行動”に出る
伸び悩む部下ほど、強みの芽が小さく見えています。
しかし、それは無いのではなく、見つけてもらえていないだけ。
日々の会話、資料の作り方、表情の変化、口ぐせ…。
そこにこそ、伸びしろのヒントが隠れています。
■ まとめ|部下の伸びしろを見つけられる上司は“育てる力”が強い
伸びしろは、特別な才能ではなく、日常行動の積み重ねに現れます。
それを見つけ、言語化して、背中を押してあげられる上司は、自然と部下から信頼され、チーム全体の成長につながります。
そして何より、部下が成長していく姿を見ると、上司のほうが一番励まされていたりします。
……まあ、そのうち「私より仕事早くない?」と焦るのはお約束ですが(笑)


